今回のテーマ:10月期環境予想
ネタ抜きで10月期の環境を予測しましょう。
環境の読める人間ではありませんが、今ある情報から自分なりの答えを出してみたいと思います。



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☆【EMEm】
☆【クラウンブレード】
まずは7月期において猛威を振るった2つのデッキについて。
高い展開力を誇り、1ターンで★4Xモンスターが2体以上並ぶ。その傾向は主に《ショック・ルーラー》《ラヴァルバル・チェイン》《フレシア》の3種類が多い。《ショック・ルーラー》による行動制限、《フレシア》による除去で相手は動きづらい。
【クラウンブレード】においては《サウザンド・ブレード》とスーサイド的な動作をする【Em】との相性は抜群で、ダメージをトリガーに展開しては簡単に★4Xが並んだ。また、【Em】の多くは魔法使いのため、霊使いの使い魔たるモンスターが手札からSSされてさらにXモンスターが展開されていく。
こと2つにおいては10月期のLRで完全スルー。《プトレマイオス》《ノーデン》の2枚が禁止に行ったが、この2つのデッキにとってはエクストラの枠が1〜2つ空いただけで実質的なダメージは被っていない。むしろ対抗馬が軒並み規制され相対的に強化されたと云ってもいい。加えて《グローアップ・バルブ》の緩和により、《トリシューラ》ルートも構築された事も2デッキに追い風となるだろう。《ショック・ルーラー》《ラヴァルバル・チェイン》《フレシア》《トリシューラ》と1ターンに4枚も並べられたら、流石に太刀打ちできないのではないだろうか。


◎【彼岸】
如何に妨害される事無く《彼岸》モンスターを展開できるかが鍵といえる。
【EMEm】が相手の場合は、《ショック・ルーラー》《ラヴァルバル・チェイン》《フレシア》《トリシューラ》のいずれか2〜3体が並べられている場合が多く、【HERO】が相手の場合は《ダーク・ロウ》が展開されている場合が多い。
【彼岸】はどこから墓地に送られても確実に《彼岸》モンスターをサルベージでき、リカバリーも容易。持久力もあるしあわよくば1キルも可能と、瞬く間に海外環境のトップメタとなったが、果たして【彼岸】は【EMEm】1強に一石を投じる事ができるだろうか。
海外と日本では環境が違うし、持久力があるといえど穴がある【彼岸】が果たしてトップメタの対抗馬となるのかは、今後の動向次第だろう。


◎【魔術師】
《慧眼の魔術師》が1枚に規制された事で、動作に影響が出るだろうが、【クラウンブレード】によるフォローがあるし、何よりBOSH以降の新カード次第では《慧眼》の規制で受けたダメージを補えるかもしれない。
それ以外はほぼ【EMEm】や【クラウンブレード】の欄と同じなので割愛。スポイラーにより《オッドアイズ》が4つの召喚法を網羅したが、そのスロットが今の【魔術師】にあるかというと…


○【影霊衣】
○【海皇】
水属性の2テーマをまとめて。
まずは【影霊衣】。《ブリューナクの影霊衣》《ユニコールの影霊衣》《影霊衣の反魂術》と、キーパーツが軒並み規制されている【影霊衣】だが、今回は《シュリット》が1枚制限。《シュリット》の1枚制限は海外でも行われているので、これに関しては海外に合わせての規制とも取れる。
少なくとも【影霊衣】は結果を残してるリリーサー型があるから、《シュリット》の制限は特に痛くないはず。手札調整すればなんとかなる…
方や【海皇】は《ネプトアビス》《ディーヴァ》による怒涛の展開からの1キルが売りだったものの、《ディーヴァ》が落ち《ディニクアビス》が緩和された事で、動作は多少落ち変化すると予想する。《ディニクアビス》の2枚緩和は【海皇水精鱗】に戻せとのサインなのだろうか?


○【HERO】
《シャドー・ミスト》への規制。これにより《ダーク・ロウ》が出にくくなったのはマイナス。《マスク・チェンジ》への影響も少なくない。代わりに《バブルマン》が再度3枚緩和されたので【アライブHERO】の再起が予想されるが、【HERO】には《マスク・チェンジ・セカンド》があるし《ブレイズマン》もいる。特に《マスク・チェンジ・セカンド》ならテーマに関係なく《ダーク・ロウ》を出せる。1枚になった《シャドー・ミスト》の代役となる闇下級の役目は充分に担えるだろう。
水HEROの融合体には《アブソルート》《アシッド》の2体がおり、それらが除去の役割を果たすが、P相手では焼け石に水になりやすい。そう考えると、除外要素が規制されたのは本当に痛い。


○【帝】
ストラクにて強化された【帝】だが、9期のトップメタの牙城を崩すぐらいの力があるかっていうと未知数。帝としてはストラクにて追加された《天帝》《冥帝》に、特殊召喚を阻害する《虚無》モンスター2種類と《帝王》カードを加えて相手の動作を牽制・封殺するデッキになる事が予想される。これらに《メビウス》《ガイウス》《ライザー》《轟雷帝》も加えたいところだが、それは欲張りすぎだろうか。
【帝】はアドバンス召喚するだけで相手ライフが底をつくが、いかんせん遅いし事故が多い。これがどう影響するか。《真帝王領域》によるエクストラ封殺、《進撃の帝王》による効果耐性で牽制できるが、外から除去が飛んでくるし、対象効果に対して耐性を持つ【マジェスペクター】相手だと効果が発動できずジリ貧になる。
《エイドス》《イデア》をSSできるかが鍵になるのでは?


△【その他の9期テーマ】
インフェルノイド:墓地除外と特殊召喚阻害が最大の弱点。《アドラメレク》が2体並ぶ様相は圧巻の一言。《リリス》《ネヘモス》による全体除去は脅威。これらが出てくるだけで相手にプレッシャーを与えられるが、特殊召喚できない状況が生まれる事も。
マジェスペクター:対象効果耐性はあれど全体効果に脆い。メタはできれど追いつけるかどうか。CSで名前が上がらないのは、一部マジェスペクターが派遣要員になっている側面もある。
イグナイト:CSで名前がなかなか上がってこない時点でお察し。何か強烈なコンボや強力な混成デッキができれば何とか…
アロマージ:強化無しで打ち切られた時点で…
グレイドル:同上


結論から言うと【インフェルノイド】と【マジェスペクター】にワンチャン有り。但し10月は【EMEm】1強になる事が予想され、対抗策の構築は喫緊の課題。


△【過去のトップメタテーマ】
《六武の門》が2枚に緩和された【六武衆】に期待はかかるが、9期トップメタの牙城を崩すに至らず、【BF】と同じ道を歩むのではないだろうか。
【シャドール】は列車型が頑張っているが中堅どころに落ち着いている。
アーティファクト】はかつての【AFOP】の他、様々な混成デッキが確認されている。9期のトップメタに対抗するには、『目には目を』という事でメタゲームの様相。


△【デッキ破壊】
デッキ破壊はデメリットどころか、相手にとってメリットに転ずる。そう考えると無闇にデッキ破壊はできない。逆に言えば、サーチとドローを繰り返す動作に対しての牽制であり、それが相手に次の一手を与える事になろうとも、デッキ破壊による『ライブラリーアウト』に繋がれば勝機が見えてくる。
9期環境において【デッキ破壊】が勝利を勝ち取るには、デッキ切れによる1キルか、無限ループに持ち込むかの2択しかない。前者はコンボが前提で、後者は対戦相手によってはジャッジキルされるリスクがある。特に悪質なTPにはその動作を注視したいところ。


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と、いったところで今回はここまで。
何で教訓ってすぐに忘れ去られるんかな…


今回はこう予想しましたが、EP15ないしはBOSH以降に登場する新テーマの強さ次第では環境に1石を投じれるかな、と。