ネタ抜きで7月以降の環境を予測しましょう。
環境の読める人間ではありませんが、今ある情報から自分なりの答えを出してみたいと思います。




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◎【シャドール】
◎【征竜】
まずはトップメタであるこの2つを。
融合テーマであると同時に墓地肥やしテーマでもある【シャドール】。《影依融合》をはじめ、再利用が利くカードが多い。墓地に送られれば効果が発動するので相手側にとっては何度も再利用されるのは鬱陶しい事この上ない。特に《エルシャドール・ミドラーシュ》を展開されるとキツい。自身にも及ぶとはいえ召喚制限が出るので、展開されただけで相手は行動制限を強いられるし、破壊耐性があるので除去が効き辛い。
方や【征竜】は青眼ストラクによって『墓地肥やし』という手段が強化、《青眼の白龍》を取り巻く様々なカードと相俟って、1ショット級のパワーで相手を圧倒。防御面では《幻獣機ドラゴサック》の他、《青眼の白龍》などの☆8モンスターを2体並べてからの《神竜騎士フェルグラント》により万全な体勢で防御に望める。
しかし1407期では足回りが規制された事で【青眼征竜】は弱体化を余儀なくされたが、じゃあ征竜自体はこれで止まったかというと、効果の関係上これでも弱体化したとは云えない。むしろ新たな寄生先を求めればいい訳で、他属性テーマや他のドラゴンテーマへの投入が予想される。
今回の改訂で他のテーマデッキが巻き添えによって弱体化した事を踏まえると、1407期で巻き添えの危険性があるのは炎属性テーマ。特に同じ墓地肥やしテーマである【ラヴァル】がその毒牙にかかる可能性が極めて高い。それはかつてのトップメタである【炎星】にも同じ事が言える。


◎【テラナイト】
◎【光天使】
共に4×3のエクシーズを出しやすいテーマ。いかに《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》で相手の出方を挫けるかがポイントになりそう。
【テラナイト】は戦士族テーマ。戦士族エクシーズに繋げやすい事から、連撃や1ショット級の大ダメージを与えやすく、【光天使】は《光天使スローネ》など素材縛りがあるデメリットを持つモンスターがいるものの、4×2または4×3のエクシーズを連打できるのが強み。また、懸案である手札確保に関してはDUEAで登場した光天使のおかげでカバーできている。
また光属性テーマ全般に云える事だが、《オネスト》をちらつかせるだけでも相当なプレッシャーを与えられる。


◎【簡易融合】
《旧神ノーデン》来日後は《簡易融合》を2〜3枚積みで搭載される事が予測される。《旧神ノーデン》の性能は飛び抜けており、《簡易融合》1枚で★4エクシーズを展開できる事から早くも危険視されている。
《エルシャドール・ミドラーシュ》も《簡易融合》で出せるのは大きい。


○【HERO】
《M・HERO》の強化によって、《マスク・チェンジ》系カードからの1ショットが可能に。これに加えて光・闇属性のHEROが【シャドール】と相性が良く、《影依融合》《ミラクル・フュージョン》を絡めた融合戦法で相手ライフを一気に削り倒せる。
但し、【シャドール】にも云える事だが、融合対策として《封魔の呪印》、特殊召喚対策として《虚無魔人》が相手のサイドに加わるため、融合する前にこれらを展開されると途端に苦しくなる。これらを処理できるカードは必須になるだろうか。


○【ラヴァル】
いかに速く《シューティング》系2種を展開できるかが鍵。【シャドール】に炎属性の融合体が登場することにより、今後は【ラヴァル】と【シャドール】を組み合わせた混成デッキが登場すると予測される。
しかし【シャドール】自体が【征竜】と同じ性質を持っていることから、1410期以降の制限改訂で【ラヴァル】が巻き添えを食らう可能性は極めて高い。もし規制するとなると足回り、特に《真炎の爆発》と《炎熱伝導場》が規制される可能性がある。寄生した側はお咎めなし。これでは寄生された側は気の毒としかいえないだろう。征竜4種が制限カードに指定されてもなお、他テーマへ寄生している事を考えると、例え《影依融合》を規制しても、手を変え品を変えでキリがないと思う。


△【ペンデュラム】
良くも悪くも環境に浸透できるかが鍵と云える。
次のパックでペンデュラムテーマが登場するが、それが環境に浸透するには、最低でもトップメタかあるいは中堅クラスに食い込むほどの性能は必須。現状スケールは☆2〜☆7までフォロー可能、それが次のパック以降では☆8・☆9まで幅が広がる。召喚制限は当然出るだろうが、縛り無しの広範囲ペンデュラムで環境入りできるカードが登場すれば、そこから爆発的に広がるかもしれない。それまでの間は、辛抱の日々が続くかと。


△【ヴェルズ】
《レスキューラビット》《ヴェルズ・オピオン》の緩和で、どれだけ力を取り戻せられるかがポイント。ポイントとしては、《ヴェルズ・オピオン》をいかに速く展開できるかにかかっている。また【ヴェルズ】は闇属性テーマであるため、【シャドール】の一部パーツを派遣させてシャドール融合体を展開するパターンも考えられる。


△【先史遺産】
△【アーティファクト
共に主要パーツが規制された事で、動作に若干の支障が起きた。前者はこの改訂で少しは落ち着くだろうが、後者はというと《アーティファクト・サイス》の来日後が今後の命運を左右するかと。


△【黒魔族復活の棺】
【シャドール】に複数枚搭載される事が予想される。本来の使われ方はされないだろう。


?【新テーマ】
1407期〜1502期までに登場する新テーマ。その性能と立ち回り次第では、瞬く間に環境入りすると予測。それは中堅になるかトップメタになるかは、初登場後数ヶ月が鍵になる。


×【青眼の白龍
×【ドラグニティ】
双方共にトップメタの被害者。前者はあるべき姿に戻るか、形を変えるだけでダメージは少なく済みそうだが、後者は死体蹴りレベルで壊滅。ここまで来ると不憫ってレベルではないだろう。


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とりあえず自分の知りうる限りではこれらのデッキが有力。
ノーデンや復活の棺なんかは何も考えていませんので何も言えませんが、これを使ったデッキが台頭するんじゃないかなーと思っています。


1407期の制限改訂の記事でも云いましたが、本当にアジアサイドの制限改訂は麻痺してるね。
日本に至っては、ライフゲインによる遅延勝ちを黙認してるって思われかねないぐらい、遅延行為に対してスルーしてるし。


新制限での大会結果とか本当に気になるところではあるんですが。
1位:シャドール、2位:シャドール、3位:シャドールが多くなりそうだし、何より上位に連ねているYPによってはお察しとしか(「はいはい不正行為不正行為」とか、「あっ(察し)」とか色んなのが飛び交う事が予想されるかと)。


群雄割拠が一番の理想だけど、そうなると皮肉みたいな事になりそうな気がするなぁ。
麻痺レベルのインフレから鑑みても。