コワイガク(本当は怖い家庭の医学のウチ的略称)


・プレイバックto補足コワイガク

放送開始から1年が経過しましたので、もう一度集計したいと思います。


>頭部、目、耳鼻の病気
・脳・・・12件
(04年4月20日放送)「本当は怖い頭痛」:クリプトコッカス髄膜炎
(04年5月18日放送)「本当は怖いかすみ目」:くも膜下出血
(04年6月8日放送)「本当は怖い痛風」:脳梗塞
(04年7月27日放送)「本当は怖い夏風邪」:脳梗塞
(04年8月24日放送)「本当は怖い薬の飲み方③」:脳内出血
(04年8月24日放送)「本当は怖い薬の飲み方④」:脳ヘルニア
(04年9月7日放送)「本当は怖い足の痺れ」:慢性硬膜下血腫
(04年10月5日放送)「本当は怖い物忘れ」:多発梗塞性痴呆
(04年11月16日放送)「本当は怖いしゃっくり」:脳腫瘍
(05年1月25日放送)「本当は怖い風呂上りの目眩」:脳梗塞
(05年3月1日放送)「本当は怖い躓き」:特発性正常圧水頭症
(05年3月8日放送)「本当は怖い頭痛」:硬膜動静脈瘻

・目・・・2件
(04年6月15日放送)「本当は怖い頭痛」:緑内障
(04年11月23日放送)「本当は怖い目の充血」:角膜潰瘍

・鼻・・・2件
(04年11月30日放送)「本当は怖い風邪」:ちくのう症(→眼窩膿瘍)
(05年2月15日放送)「本当は怖い花粉症③」:上顎洞癌

・耳・・・1件
(05年1月11日放送)「本当は怖い難聴」:聴神経腫瘍

>口、口腔、舌、喉の病気
・口、口腔、歯・・・1件
(05年3月15日放送)「本当は怖い歯茎の出血」:歯肉癌

・舌・・・1件
(04年4月13日放送)「本当は怖い虫歯」:舌癌

・喉・・・1件
(05年3月1日放送)「本当は怖い喉の痛み」:急性喉頭蓋炎

>身体の病気
・皮膚・・・5件
(04年6月8日放送)「本当は怖いしみ」:メラノーマ
(04年8月24日放送)「本当は怖い薬の飲み方①」:スティーブンス・ジョンソン症候群
(04年7月13日放送)「本当は怖い水虫」:壊死性筋膜炎
(05年1月18日放送)「本当は怖い肌の赤み」:有棘細胞癌
(05年4月19日放送)「本当は怖い口内炎」:尋常性天疱瘡

・胸部・・・1件
(04年9月14日放送)「本当は怖いかぶれ」:炎症性乳癌

・骨、運動器・・・4件
(04年5月4日放送)「本当は怖い肌荒れ」:骨粗鬆症
(04年6月29日放送)「本当は怖い頻尿」:脊柱管狭窄症
(05年2月1日放送)「本当は怖い骨折」:大腿骨頭壊死
(05年3月15日放送)「本当は怖い腰痛」:脊椎カリエス

>循環器の病気
・心臓・・・6件
(04年4月13日放送)「本当は怖い胃痛」:心筋梗塞
(04年5月18日放送)「本当は怖い咳」:心筋梗塞
(04年6月15日放送)「本当は怖い虫歯」:感染性心内膜炎(→脳梗塞
(04年7月13日放送)「本当は怖い喉の詰まり」:心室細動
(04年12月14日放送)「本当は怖い朝の吐き気」:心筋梗塞
(05年4月19日放送)「本当は怖い胸の痛み」:異型狭心症

>呼吸器
・肺・・・6件
(04年4月27日放送)「本当は怖い足の浮腫み」:エコノミークラス症候群
(04年6月22日放送)「本当は怖い咳」:夏型過敏性肺炎
(04年7月6日放送)「本当は怖い肩凝り」:肺癌
(04年11月2日放送)「本当は怖いむせ返り」:誤嚥性肺炎
(04年11月9日放送)「本当は怖い肩凝り」:睡眠時無呼吸症候群(→心筋梗塞
(05年1月11日放送)「本当は怖い長引く咳」:マイコプラズマ肺炎

・気管支・・・1件
(05年2月15日放送)「本当は怖い花粉症①」:気管支喘息

>消化器系
・食道・・・1件
(04年8月24日放送)「本当は怖い薬の飲み方②」:食道潰瘍

・肝臓・・・3件
(04年5月11日放送)「本当は怖いおなかの張り」:エキノコックス症による肝不全
(04年9月7日放送)「本当は怖い痣」:肝臓癌
(05年2月22日放送)「本当は怖い肌の痒み」:原発性胆汁性肝硬変(=PBC)

膵臓・・・2件
(04年5月4日放送)「本当は怖い腰痛」:急性膵炎
(04年11月23日放送)「本当は怖いイライラ」:インスリノーマ

・直腸・・・1件
(04年11月30日放送)「本当は怖い痔」:直腸癌

>泌尿器、男性性器の病気
・腎臓・・・3件
(04年4月27日放送)「本当は怖いダイエット」:偽バーター症候群
(04年8月10日放送)「本当は怖い筋肉痛」:急性腎不全(→横紋筋融解症)
(05年1月18日放送)「本当は怖い朝の頭痛」:腎血管性高血圧(→脳出血

前立腺・・・1件
(04年12月7日放送)「本当は怖い頻尿」:前立腺

>女性性器の病気
・子宮・・・1件
(04年5月25日放送)「本当は怖い生理痛」:子宮肉腫

・卵巣・・・2件
(05年2月22日放送)「本当は怖い生理痛」:卵巣癌
(05年4月5日放送)「本当は怖い生理不順」:卵巣機能不全

>血液、血管、造血器、ホルモン、代謝、免疫の病気
・血液、血管、造血器・・・5件
(04年4月20日放送)「本当は怖い肩凝り」:急性骨髄性白血病
(04年6月22日放送)「本当は怖い足の痺れ」:閉塞性動脈硬化症(→脳梗塞) 
(04年10月5日放送)「本当は怖い耳鳴り」:ストレス多血症(→心筋梗塞
(04年11月16日放送)「本当は怖い腰痛」:腹部大動脈瘤
(05年1月11日放送)「本当は怖い浮き出た血管」:下肢静脈瘤(→肺梗塞)

・免疫・・・3件
(04年5月25日放送)「本当は怖い四十肩」:関節リウマチ
(04年10月26日放送)「本当は怖い発疹」:アナフィラキシーショック
(05年2月15日放送)「本当は怖い花粉症②」:アナフィラキシーショック

・ホルモン・・・4件
(04年6月29日放送)「本当は怖い肥満」:副腎癌
(04年7月6日放送)「本当は怖い便秘」:橋本病
(04年10月5日放送)「本当は怖い日焼け」:全身性エリテマトーデス
(04年12月7日放送)「本当は怖い関節痛」:男性更年期障害

代謝異常・・・2件
(04年11月9日放送)「本当は怖い体重の減少」:糖尿病性昏睡
(05年4月5日放送)「本当は怖い頻尿」:糖尿病(→心筋梗塞

>心の病気・・・4件
(04年5月11日放送)「本当は怖い喉の渇き」:仮面鬱病
(04年9月14日放送)「本当は怖い目眩」:パニック障害
(04年12月14日放送)「本当は怖い空腹感」:冬季鬱病
(05年4月5日放送)「本当は怖い肩凝り」:主人在宅ストレス症候群

感染症・・・4件
(04年7月27日放送)「本当は怖い虫刺され」:慢性活動性EBウィルス感染症
(04年8月10日放送)「本当は怖い発疹」:日本紅斑熱
(04年10月26日放送)「本当は怖い食欲不振」:猫ひっかき病
(04年11月2日放送)「本当は怖いかすり傷」:破傷風

寄生虫
(05年1月25日放送)「本当は怖い海外旅行の疲れ」:有棘顎口虫

>その他
(05年3月8日放送)「本当は怖いスランプ」:運動性慢性疲労(→不整脈


これを見て思ったんですが、1ヶ月に1回の割合で脳の病気を取り上げていますよね。
今後、もしかすると「子供が気をつける病気」とか、「私はこの病気で苦しんだ〜芸能人SP」とかやりそうな気がします。

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・4月26日放送
本当は怖い胸焼け―――食道癌
食道とは、食べ物を口から胃に運ぶ管のこと。その管に癌ができるのが「食道癌」だが、癌細胞の組織形態によって、【扁平上皮癌】【腺癌】、その他に分類される。日本では、扁平上皮癌が多く見られ、欧米では腺癌が多く見られる。
発癌要因として考えられるのは、遺伝的・体質的なものよりは、刺激的な要素が関係している。煙草やアルコールが、その代表とされる。今回のケースでも、アルコールに含まれる化学物質や煙草に含まれるニコチンやタールなどが食道の細胞を刺激し続け、癌を引き起こしたと考えられる。また、塩辛いものや熱い物の大量摂取も危険因子と言われている。


今回のケースにおける発病までの経緯
|既に発生した癌が食道の粘膜をただれさせる(熱いものが胸に染みる)
|痛みや違和感をすぐに感じなくなる
|患者の体内で出来た癌が食道の通り道を狭くしてしまう(食べ物が痞える)
|食事が、次第に億劫になる
|体重が減少。この時に異変に気付く
|大きく成長した食道癌が気管や気管支に達する(咳き込み、血痰)
↓病院で治療するも、食道癌による呼吸不全で死亡


現在、食道癌は毎年1万人が発症しているが、進行が早く癌の中でも悪性度が高いものである。なぜ食道にガンが出来るのかは解明されていないが、その原因の一つと考えられているのが、前述したように飲酒と喫煙である。調査によれば、「1日お酒を1合半、タバコ20本」を30年間続けた人の食道癌の発生率は、どちらもやらない人のなんと33倍(愛知県がんセンター調べ)に上るという。食道癌の発生比率は、男性6に対し女性は1。しかし、たとえ女性でも、お酒とタバコをたしなむ人の危険性は、決して低くはないという。


【扁平上皮癌】【腺癌】
扁平上皮癌は、主に皮膚や気管の粘膜表面に出来る癌のこと。方や、腺癌は身体内部の分泌物を出す上皮から出来る癌のこと。発生位置は下記の通り。

扁平上皮癌:皮膚、食道、口腔、肺など
腺癌:胃、腸、肺、卵巣、肝臓など

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本当は怖い息切れ―――心筋梗塞
冠状動脈の血流が不足している状態が強く、30分以上も続くと心臓の壁の一部の細胞が壊死してしまう症状を云い、この病気に罹って数週間を急性心筋梗塞といい、非常に死亡率が高いという恐ろしい病気。この期間が過ぎると、壊死した部分は傷跡として残り、心臓の収縮状態は元通りではないが、比較的安定している状態になる(陳旧性心筋梗塞)。
今回のケースでは、登山中に亡くなっているわけだが、中高年の登山ブームの中、登山やハイキング中の突然死が数多く報告されている。そのほとんどが心筋梗塞だと言われているという。患者の場合、心筋梗塞の危険因子である【4大危険因子】を持っていた。


今回のケースにおける発病までの経緯
|息切れを起こす→狭心症を発症
|発汗作用によって血液中の水分とミネラル分が失われ、血液はより濃縮。血流が滞る|
|激しい運動によって血圧が上昇
|悪玉コレステロールの塊によって、細くなっていた心臓の冠動脈が詰まり始める
|休憩を取ったことで、胸の重苦しさ、痛みが和らぐ
|再び動き始める→血圧が上昇
|悪玉コレステロールの塊が破れて流れ出し、一気に血栓が出来る
|彼の冠動脈は完全に塞がり、酸素の供給がストップ。酸欠となった心臓の筋肉が壊死
心筋梗塞による突然死

心臓に4つの危険因子をはらんだ患者の登山は、まさに自殺行為といえる。実は登山は7〜8時間歩き続けると、フルマラソンにも匹敵すると言われているほど、酸素を大量に必要とする。
こうした登山中の心筋梗塞は、早朝、体が激しい運動に慣れていない登り始めから1時間以内に起こることが多いと言われている。普通の場所であれば、すぐに救急車で運ばれ、助かる見込みもあったのに…。こうした人里離れた山奥で発症した場合は、手遅れになってしまうこともあるという。


【4大危険因子】
心筋梗塞を発病させる危険性のある4つの因子。

1:高血圧(160/90mmHg以上が危険とされる)…血管の壁を傷つけ、動脈硬化を進
  める。
2:高脂血症(総コレステロールの値が220mg/dlが危険とされる)…余分なコレステロ
  ールが血管壁に付着。プラークという塊を作る。
3:糖尿病(血糖値が200mg/dl以上が危険とされる)…過剰な糖分が血管壁を傷つけ、
  動脈硬化が進行。
4:喫煙…ニコチンが血管を収縮させ、動脈硬化を促進

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ネクストカルテ―――「頭痛」「運動不足」
運動不足は当てはまるや_| ̄|○