次回1103期の制限改訂では気になったカード群を挙げましたが、こちらでは次回環境を予測してみました。
環境の読める人間ではありませんが、今ある情報から自分なりの答えを出してみたいと思います。




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◎【六武衆】【BF】
次回環境において環境筆頭に立つのがこの2つ、と自分は予測する。
まずは【六武衆】。「六武の門」が制限に入ったとはいえ、他は有力視された「キザン」と「六武衆の結束」がノータッチ。何よりこのデッキが『強い』とされるのは、数の暴力にとどまらず、「六武の門」「六武衆の結束」「紫炎の狼煙」からも見て取れるようにドロー・サーチ能力もあることか。除去も加われば相手にとって憂鬱にならざるを得ず、何かしらの対策を講じない限り【六武衆】とのデュエルは気分の悪いものとなるだろう。
次に【BF】。こちらは「月影のカルート」と「ゴッドバードアタック」が制限リスト行きを受けたが、影響はそれほど受けないものと予測する。現在の推移は【墓地BF】であり、その役割を担う「極北のブリザード」「大旆のヴァーユ」が共にリスト行きにならなかったのは大きいと思う。加えて「ダークアームドドラゴン」の存在も忘れてはならない。墓地蘇生により調整が効く分、厄介な存在には変わりない。弱体化が予測されるが、それは間違い。今後も環境トップとして猛威を振るうだろう。


◎【剣闘獣】
いかに最初の段階で「剣闘獣の戦車」を伏せられるかが鍵。
ひとたび主導権を握れば、「ガイザレス」の除去力、「ヘラクレイノス」の拘束力、「戦車」のカウンターにより場を制圧する。自身の効果によりデッキに戻る、というのも強みで、【除外】に対しては圧倒的に強い。対策としては「スキルドレイン」が一番有効だが、それの対策として「王宮のお触れ」を積んでいる場合が多い。死角の無いデッキとして、対抗馬の最右翼となるのは間違いない。


○【天使単色】
『ロストサンクチュアリ』の登場以降、台頭してきた天使単色デッキ。多くの場合は【代行天使】を差すが、今回は【天使単色】として考察する。
特殊召喚を封じる「クリスティア」が準制限に指定されてはいるが、3枚積みが2枚積みになったところで影響はさほどないと、個人的に推測する。問題は光属性モンスターの防御役を担ってきた「オネスト」が制限に指定されたことだろう。「オネスト」を手札に持っていく工夫が必要になってくるが、それまでは【パーミッション】で相手の行動を阻害しなければならない。間接的なダメージは避けられないかも。


○【マシンガジェ】
『古代機械』を加えた【マシンガジェ】ならパワーと展開力で優位に立てる。『古代機械』はバトルフェイズ中の魔法・罠封殺効果があるので除去や「月の書」「皆既日食の書」で対処されないのは強みである。これに加わりしは「マシンナーズ・フォートレス」。攻力3000クラスのモンスターがぽっと出て、さらに「フォートレス」を含めた大型モンスターが2体も3体も並んだら、相手は一たまりも無いだろう。『ガジェット』特有のハンドアドバンテージも忘れてはならない。
今後、ゼアル開始に伴い『エクシーズ召喚』もスロットに入る。ランク4のエクシーズモンスターに劇的な効果を持つモンスターが出てくることを想定すると、それを考えた場合、条件が揃いやすい『ガジェット』はさらに伸びる可能性がある。唯一の欠点はパワー不足だが、「一族の結束」を積めればある程度は対応できる。


△【サモンプリースト】
制限カードではあるが、ゼアル開始と同時にインカム率は急上昇すると思われる。
それまでは何ともいえないので△判定だが、情勢次第では◎判定になるかも。


△【ガスタ】【サイキック】
最後まで回転させればソリティア級に動くこのデッキだが、大会であまり見かけないのは制限時間という壁があるからだろうか。
確かにこの2種においては「メンタルマスター」を絡めた【ドローゴー】という形を取れば、その片鱗を見せ付けることが出来るが、果たして全ての工程を3分という制限時間内にこなせるか、というのは疑問にすら感じる。


△【ライトロード】
かつては環境のトップに君臨していたデッキも、今では落ち着いた感がある。しかしながら「光の援軍」「ルミナス」の2枚が制限指定されている今も環境の中に留まっており、デッキパワーは健在といえる。しかし今後【BF】【六武衆】に対抗するには、いかに早く「ケルビム」「裁きの龍」を展開できるかが鍵。デッキの構成上【除外】が一番の天敵だが、「王宮の鉄壁」で対処が可能。


△【デブリダンディ】【クイックダンディ】
デブリ・ドラゴン」と「ダンディライオン」の制限行きはかなりの痛手だ。
デブリダンディ】において何が怖いか、というと「デブリ・ドラゴン」で「ダンディライオン」を釣り、先に生成されたトークン2体を巻き込んでの「トリシューラ」、またはトークンを含まずに「ブラック・ローズ・ドラゴン」を作ることができる点。更に「スノーマンイーター」等を釣って「グングニール」を作れたりもする。なかなかポテンシャルは高いが、そんなカードが制限リスト行きを受けたことで、今後はこの2種のデッキは勢いが衰えるのではないだろうか。そういった意味では、【クイックダンディ】も同じことが言える。


△【ロックバーン】
ガン伏せが当たり前となっている今の環境において、『除去されない』というのは強みかも判らないが、それはあくまで相手のモンスター効果を封じての話。
いかに「スキルドレイン」で相手の動きを制約できるかが鍵。「スキルドレイン」影響下ではモンスター効果によるバーンは望めないので、専ら魔法・罠によるバーンが主体。後は魔法・罠による除去対策のみになるので、パーミッション要素は必須。


△【ガエル】
前の環境下では「イレカエル」が禁止になり、回転率ががくっと落ちた。
それでも「鬼ガエル」+「血の代償」というコンボを使えば、ライフという不安があれど前の環境に近い動きが可能だった。個人的に「マスドライバー」の禁止は、そうした背景があったんじゃないか、と推測している。確かにこの方法を使えば、ライフをギリギリまで落とせば何回かは「粋カエル」が蘇生できたはず。当然「魂吸収」の存在もあるので、それとの組み合わせも考えられる。
それだけに、「マスドライバー」が禁止となった後の環境では、1キルはしづらいのではないか。それこそ、【ガエル帝】などのデッキに差し替えざるをえなくなる。


×【デミスドーザー
かつては猛威を振るっていたこのデッキも、今や忘れ去られた存在である。


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とりあえず自分の知りうる限りではこれらのデッキが有力。
サモプリなんかは何も考えていませんので何も言えませんが、早くてもスターター2011発売直後、遅くてもゼアル開始後はこれを使ったデッキが台頭するんじゃないかなーと思っています。


新制限での大会結果とか本当に気になりますね。
ここ最近2期は一辺倒とかあったんで、そろそろ…、という気持ちはありますが…。