問題解決には、やはり対話が一番。

ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000036-sph-soci
ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000003-maip-soci
ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000006-scn-cn
経済制裁には拉致被害者奪還、真相究明、加害者を罰するという目的があるが、これには他国と協調して行わなければ効果が乏しく、韓中露はもとより欧州させ、協力してくれるかどうか心もとない。
経済制裁では追い詰めることはできず、制裁をエスカレートさせていくことになるだろうが、送金停止等の限られた手段しか残されておらず、軍事制裁などは問題外。目的を達することはできず、むしろ日本政府が追い詰められる危険性さえある。
経済制裁発動を求める家族会の主張は理解できるが、目的を達することができないという意味で私は反対なので、国民全員が求めているような発言は止めて欲しい。
冷静客観的に事実報道すべきマスコミも、制裁論議に同調し、首相に詰め寄ることも少なくなく違和感を覚える。
そういった意味では、安倍政権では圧力重視の外交ではなく、対話重視の解決をもって問題解決に務めて欲しい。とはいえ、すでに圧力重視の政策を表明しているため、対話による問題解決は完全に霧散するのではと、個人的に考える。


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週刊誌で安倍氏の外交姿勢について、「北朝鮮と全面戦争になる」と書かれていたが、個人的に思うに、安倍政権下での外交における一番のネックは、やはり北朝鮮問題になるんじゃないかなと。

安倍政権を見据え、先日金融制裁を行ったというが、個人的には、また火に油を注ぐような措置を行ったな、と非常に憤慨している。
日米に加え、今回は豪も加え単独での制裁を発動。この措置について、中韓は反対の意向を表明。つまり、裏をひっくり返せば大穴がぽっかり空いた状態。これでは、制裁をしたって効果はない。
ただ云えることは、この一件で再びミサイル発射や核開発に、より掻き立てられるのは確実といえる。それは、同じ核で紛糾しているイラン相手とて同じ。

圧力への反発として、ミサイルの発射や核の開発を行う。
それを防ぐために圧力を加える。
すると、また圧力への反発として、ミサイルの発射や核の開発を行う。
すると、またそれを防ぐために圧力を加える。
すると、また……

ループとなって、悪循環が繰り返される。圧力一辺倒の外政が、如何にメリットをもたらさないか、よく判る。
ならば対話路線に転ずるのかというと、今度は被害者の反発が怖いからと圧力に転ずる、
しかしながら、圧力を加えるとミサイルが怖いから対話に転ずる。
しかしながら、被害者の反発が怖いからと圧力に転ずる。
しかしながら…

と、今度は別のループとなる。ではどうすればいいのだろうか。

何も焦って相手国のレベルにまで落とす必要はなく、話し合いを求め続け、解決していくしか方法が無い。にも関わらず、圧力でしか見出せない対北外交には、個人的には諸問題解決への活路を見出せないと個人的には感じる。