コワイガク(本当は怖い家庭の医学のウチ的略称)

ホントは14日付の日記に書く予定でしたが、時間の都合上今日に回します。

・プレイバックto補足コワイガク

今回のプレイバックは、女性に多い症状を取り上げます。

「(4月27日放送)本当は怖いダイエット」―――偽バーター症候群
生きていくために必要不可欠な栄養素『カリウム』が身体から失われ、最悪の場合は死に至るという恐ろしい病気、それが「偽バーター症候群」である。この病気で患者が死に至ったその原因は、間違ったダイエット方法にあった。湯通しした野菜と利尿剤・下剤―――これらの飲食・服用によって、カリウムが加速度的に減少したのだ。
体内の水分量は、カリウムとナトリウムのバランスによって、一定に保たれているが、カリウム不足を起こしナトリウムの濃度が相対的に上がると、その濃度を一定に保つために細胞間に水分が流れ込んくる。それがむくみの原因となる。さらに、カリウムは神経と連携し筋肉を動かす働きを持っている。極端なカリウム不足によって、腕の筋肉痛から始まり、心臓を動かす筋肉の停止という恐ろしい事態を引き起こしたのである。

理想の体格を手に入れる、という願望を抱くのはかまわないが、ダイエット法を一つでも間違えれば、命の危険に晒されると言うことを忘れてはならない。


「(5月25日放送)本当は怖い四十肩」―――関節リウマチ
「関節リウマチ」とは関節の骨が破壊され変形、ひどい時には関節が動かなくなってしまう病。時には合併症を併発し、命を落とすことさえある。あの四十肩だと思い込んでいた両肩の痛み、そして指先の痛みや、体のこわばりは関節リウマチの症状だったのだ。その痛みは徐々に左右対称に広がり、シェーグレン症候群と呼ばれる合併症を併発。患者は死に至ることはなかったものの、進行した関節リウマチの炎症が全身に飛び火。体中の関節を破壊してしまい、自分の力では起きあがれない体になってしまった。

現在、この病気の原因は判っていないが、過度のストレスが発症の引き金になったり、症状を悪化させることが多いと言われている。関節リウマチは決して高齢者だけの病ではないのだ。全国で100万人と言われる関節リウマチで悩む人の4割を、実は30代以下が占めており、しかもその8割は女性なのである。


9月14日放送「女性に多い病気SP」
「本当は怖い被れ」―――炎症性乳癌
通常、云われる乳癌とは全く異なるタイプの乳癌、それが「炎症性乳癌」である。一般的に云われる乳癌とは、乳房の乳腺にでき、そこで大きくなる癌に対し、炎症性乳癌は、癌細胞が皮膚のリンパ管に入り込み、乳房全体に広がっていく癌を云う。癌細胞が乳房全体に広がっていくため、乳房の皮膚が硬くなるのが特徴。しこりだけが乳癌のサインではないのだ。
初期の炎症性乳癌から僅か2ヶ月で、癌細胞はリンパ液に乗って四方へと拡散。これこそが、炎症性乳癌の最大の恐怖。リンパ管にガン細胞が入り込む炎症性乳癌は、一般的な乳癌と比べて進行が早く、全身に転移する危険性も高い。患者は1年に及ぶ闘病生活も空しく、癌が全身に転移、命を落としたのである。

初期の炎症性乳癌は乳腺炎の症状と非常に良く似ており、見分けがつかないことが多い。医者から、「症状が改善しなかったら必ず来て下さい」と指示されたにも関わらず、患者は多忙のため通院を怠ってしまったのだ。炎症性乳癌は、その前兆を見逃されやすい癌なのだが、定期検診をきちんと受けていれば、早期発見は十分に可能なのである。

らいおねる語録:どの病気もそうですが、多忙や症状改善による安心から来る過信で、通院を怠るものです。

「本当は怖い目眩」―――パニック障害
過度のストレス等が原因で起きる「パニック障害」―――その症状は、突然めまいや動悸といった発作を起こし、その発作への恐怖心から日常生活に支障をきたすというもの。女性に多く発症し、その数は男性の約3倍。特に2、30代の女性の10人に1人が、一度はかかると言われている。
患者が何故パニック障害を患ったのか。そのきっかけは、ブティック店長への昇進だった。
店長という重圧に加え、複雑な人間関係によるストレスで、彼女の脳内では中枢神経が刺激を受け、「ノルアドレナリン」という物質が分泌。それが目眩を発症し、以降、ストレスを感じるたびにノルアドレナリンが過剰分泌されるようになってしまったのだ。さらに症状が進むに連れ、患者は常に強い不安を感じるようになる。この予期不安こそが、パニック障害の最も恐ろしい症状。『発作が起きたらどうしよう…』という不安が新たなストレスとなって、また発作を起こしてしまう。この悪循環によって、パニック障害は徐々に慢性化していき、ついには鬱病を併発、家から一歩も出られなくなってしまったのだ。目眩や動悸など体の症状が出る、この病。そのため、重症化するまで心の病と気づかないことが多いのである。

現在、患者は心配した家族の勧めで、心療内科に通い徐々に回復しつつある。しかし、仕事は辞めたまま。社会復帰のめどはまだ立っていない…

らいおねる語録:不安とストレスはどの環境にも必ずあるものです。


ネクストカルテ―――「夫婦間で気をつける病気SP」
薬の飲み方をテーマにした2時間SPから半月経たないうちに、もう2時間SPですかい!?
一応、キーワードは「耳鳴り」「発疹」「物忘れ」の3つです。